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人格適応論セミナー

昨日は佐世保市で開催している人格適応論「みんなちがってみんないい」のセミナーでした。

 

月1回90分・全10回の講座です。

 

今はちょうど半分を折り返したところ。

 

最初は緊張している受講生さん達ですが、半分を折り返すころには慣れてきて和気あいあいとした雰囲気になります。毎月楽しみにしている時間です。

 

人格適応論は最初にアンケートを行い自分のタイプを診断します。

 

全10回を通して自分のタイプの強み、コミュニケーションの癖、工夫の仕方を学びます。

 

私たちはどうしても「人は自分と同じように物事を見て同じように考えるはずだ」と反射的に思ってしまいます。

 

「自分と他人は違う」と、頭では分かっていても

 

心では「同じでいて欲しい」「同じであるべきだ」と思ってしまうものなのです。

 

特に関係が近い人に対してその気持ちは強くなります。

 

例えば、配偶者、恋人、親、子供、兄弟、親友、仕事仲間など

 

「何でそんなことをするの?」

 

「何でしてくれないの?」

 

「もっとこうすればいいのに」

 

「こう考えたらいいのに」

 

コミュニケーションがうまく行かなくなる要因の一つでもあります。

 

ですが、そう思ってしまうのはある意味仕方がないことなのです。

 

それだけ相手を近くに感じていると言うことでもあります。

 

じゃあ、どうすればいいの?

 

いろんな解決策があると思いますが、人格適応論は非常に役に立ちます。

 

「人はみんな違う」と言うことを知識として学び、深く理解し、その感覚を日々のコミュニケーションに活用するのです。

 

その感覚を一言で言い表すならば「受容的理解」だと思います。

 

「この人はこういうタイプなんだ」

 

自分と相手との違いを心理学的な視点で観察するようになると、自ずと表情や言葉遣い、目つきや口調が変わります。

 

 今まで相手にイライラしていた人が「他者を理解する」視点になり、以前よりも受容的な態度に変化したら相手もその人を「理解しよう」としてくれます。

 

コミュニケーションは

 

「何を言ったか?(言語)」ではなく

 

「どんな態度で言ったか?(非言語)」の方が相手に伝わるのです。

 

人間関係は合わせ鏡。

 

自分が変われば相手も変わるのです。

 

本人は気付いていなくても周りから「変わったね」「やさしくなったね」と言われる方が多いのです。

 

この目に見えない変化こそが人格適応論セミナーが目指すものでもあります。

 

 

「みんなちがってみんないい」

 

 

この感覚を増やすことを目的に毎月楽しく学んでいます。

 

「相互理解」の視点は今の多様性の時代に必要な要素の1つではないでしょうか。

 

まずは私たち大人が実践し、それを子供たちに伝えていく。

 

子供たちが大人になった時、「戦争ではなく相互理解」を選択する世の中になるように今出来ることをやって行きたい。

 

大袈裟かもしれませんが、そう願って活動しています。

 

 忙しい日々の中で自分を振り返ったり、自分に気付く時間を持つことは難しいことだと思います。

 

なので、月に1度90分、やるべきことや責任から少しだけ距離を置き、自分と向き合う時間にしてもらえたら幸いです。

 

回を追うごとに受講生さんたちの表情がより明るく、イキイキと変化する姿に喜びと人の可能性の素晴らしさを感じています。