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心理カウンセラーになった理由

今日は薬剤師だった私がなぜ心理カウンセラーになったのか?を書こうと思います。

 

突然ですが皆さんに質問です。

 

「学研まんが・ひみつシリーズ」と言う本…ご存知でしょうか?

 

世の中のいろんなひみつを漫画で分かりやすく解説する子供向けの本です。

 

例えば…

 

・ネコのひみつ

 

・飛行機のひみつ

 

・植物のひみつ

 

・宇宙のひみつetc

 

ネットで調べたら、旧版は70巻 新改訂は6冊増えて、現在は76巻出ているそうです。

 

小学生の頃、そのまんがを両親が毎月買い与えてくれました。

 

その中に「からだのひみつ」がありました。

 

私はその本の表紙がボロボロになるまで読みました。

 

読まなかった本の方が多かったですが、

 

「からだのひみつ」だけはどこへ行くにも持ち歩き、暇さえあれば毎日眺めていました。

 

今思うと小さい頃から「人間」に興味があったんだと思います。

 

小学校の卒業文集に「大きくなったら薬剤師になりたい」と書いています。

 

これは本心ではありません 笑

 

薬剤師、と書くと母が嬉しそうだったのです。

 

また「しっかりした夢だね」と先生が褒めてくれるのを期待して書いたんだと思います。

 

結果的にその夢を叶えたことになりますがそれは私ではなく母の夢でした。

 

ただ、人に興味があったことと人の役に立つ仕事をしたかった当時の私には

 

薬剤師はぴったりのような気がしました。

 

薬剤師になった年の春

 

精神科の処方箋を持った患者さん達の辛そうな表情を見て胸が痛みました。

 

「心の病気は薬よりもカウンセリングの方がいいはずだ」

 

直感的に思った記憶があります。

 

しかし、そういった理由で心理カウンセラーを目指し、

 

心理学の勉強を始めたわけではないのです。

 

30代後半で恋愛に行き詰まり本気で自分を変えたいと思ったからなのです。

 

「このままでは私の人生はダメになる」

 

漠然としていましたが切羽詰まった感覚でした。

 

それまでは自分でどうにかできると思っていました。

 

占いに行ったり、恋愛指南の本を読んだり、恋愛マスターと言われる女性のブログを読んだり

 

何もしなかった訳ではありません。

 

しかし恋愛は勉強のように努力した分だけ結果がついてくるものではありませんでした。

 

「もうお手上げ」

 

そう思った私はプロの力を借りようと思いました。

 

何かを必死で探している時って不思議な縁に導かれるものですね。

 

悩みを相談した友人が私にカウンセラーさんを紹介してくれたのです。

 

藁をもつかむような気持ちで、

 

カウンセリングを受けに長崎から福岡に通いました。

 

回を追うごとに好ましい変化が訪れ、この心療療法はすごく良いかもしれない

 

と思うようになりました。

 

カウンセリングを受けはじめて2年目の春

 

療法を学ぶ講座があるから受けてみないか?と言われました。

 

結構な金額とボリュームのある内容だったので躊躇しました。

 

一旦は断ったのですが、カウンセラーの先生の熱意にほだされる形で受講することにしました。

 

今、振り返ると必死に勧めてくれた先生には本当に感謝しています。

 

そこから2年間は座学の授業と個人カウンセリングを受け続けました。

 

心理の知識を得るのは楽しくて新鮮で、勉強と言うよりは「趣味に近い感覚」でした。

 

あっという間の2年間。

かけがえのない仲間にも出会えました。

 

学びは薬剤師の仕事や人間関係に非常に役に立ちました。

 

それまでの私は何をしても自己否定感が付きまとっていましたが、

 

なぜそう感じるのか?理由が分かりました。

 

自己否定感は生まれつきのものではなく小さい頃の体験に由来していたのです。

 

「分かると変わる」

 

理解したことでクヨクヨと悩む時間が減り、

 

前向きな活動に時間を使うようになりました。

 

次第にこう思うようになりました。

 

「もしかしたら薬剤師の仕事以上に役に立てるかもしれない」

 

もちろん薬剤師も人様のお役に立てる仕事だと思います。

 

ですがどんな薬にも副作用があります。

 

(副作用がない)心療療法を自分ができるようになったら、

 

仕事がさらにやりがいのあるものになるのではないか?

 

と思うようになりました。

 

そう思うようになったのは、この療法がエビデンスのある科学的なものだったことが大きいです。

 

人に伝える時に、

 

個人が開発した根拠がないものや

 

スピリチュアルなもの

 

科学的でないものは遠慮したかったのです。

 

薬剤師の業界にいたのでエビデンスがないものは紹介するべきではないと思っていました。

 

療法への確信が増すたびに自然と身近な人に世間話と言うかたちで伝えるようになりました。

 

そんなある日

 

カフェで友達と心理の話をしていたら

 

「よかったらここで心理のことを話してもらえませんか?」

 

と、店長さんに声をかけていただいたのです。

 

料理が上手な方だったので

 

店長さんの美味しい料理と私の心理の話をセットにし

 

「こころとからだにやさしい時間」

 

と言うコンセプトの勉強会を月に数回開催しました。

 

1回目は20111219日でした。

 

駆け出しだったので参加費は1500円(お料理1000/心理500円)に設定しました。

 

口コミで参加者は増え、カウンセリングの依頼が入るようになり、今に至ります。

 

カフェで友人と話していたことがきっかけで心理カウンセラーになったのですから

 

世の中、何が起こるか分かりませんね。

 

ご縁と言うのは人生を創ってくれるありがたいものだと思っています。

 

薬剤師の傍ら心理カウンセラーの副業を始め4年が経ったころ結婚しました。

 

自己理解が進み、自己否定感が減ったおかげで自分の性格にピッタリの主人と

 

出会うことができました。

 

私にとって「ピッタリ」と言うのは、

 

合う部分と合わない部分が半々くらいある相手と言う意味です。

 

合う部分が100%だと楽ですが、合わない部分があるからこそ

 

自分の問題に気付かせてもらえます。

 

結果として自己成長に繋がっているので私にとってはありがたい存在です。

 

こんな教科書に書いたようなことが言えるのはカウンセリングのおかげですなんですね 笑

 

喧嘩してイライラしても個人カウンセリングで解決できるからです。

 

私は現在も自分のメンタルヘルスの安定と自己実現のために

 

カウンセリングを受けていますが問題が解決するたびに毎日が充実し、

 

主人と良い関係になっているので夫婦円満の秘訣はカウンセリングだと思っています。

 

「この心療療法を一人でも多くの方に伝えていきたい」

 

私は人を健康で笑顔にするこの仕事が好きです。

 

やりがいを感じています。

 

薬剤師の時は「薬」でしたが、今は「心療療法」になりました。

 

「手段」は違いますが「目的」は小学生の頃から変わっていないのですね。

 

クライアントさんや受講生さん達が変わっていく姿を見ると感動して泣きたくなります。

 

同時に「人の中にある無限の可能性」に驚きます。

 

 

小さい頃と同じように今でも「人のひみつ」に魅了されているのです。