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心理カウンセリング力(りょく)養成基礎講座

今日は私が長崎県佐世保市で開催している「心理カウンセリング力(りょく)養成基礎講座」について書こうと思います。

 

2020年から開催し、現在「2期」がスタートしたところです。

 

月に190(20)の授業をアルカス佐世保(市の公共施設)で行っています。

 

小人数のアットホームな雰囲気で心のことを学んでいます。

 

この講座は全国で開催されていて、北は北海道から南は九州まで多くの方が仕事やプライベートの人間関係、夢や目標の実現に活用されています。

 

 

「知識を座学で学ぶパート」

 

「カウンセリングを体験するパート」

 

の二部構成になっています。

 

知識のパートは「交流分析」を学びます。

 

1950年代にエリック・バーンと言うカナダの精神科医が

 

アメリカで広めた心理学の理論です。

 

   10才の子供が理解できる分かりやすい内容

 

   口から口で伝えていける(口伝)

 

この2つをスローガンに作られた理論なので難しくはありません。

 

学んだことを翌日からすぐに活かせるような内容です。

 

技法は「感情処理法」を学びます。

 

長崎市内にある精神科「山の手クリニック」の院長・中谷晃先生と

 

メンタルサポート研究所代表の倉成央先生が開発したものです。

 

感情(気持ち、メンタル、気分)の「適応的な使い方」をお伝えしています。

 

感情の使い方が間違っていたり、

 

感情そのものを感じないようにしたり、

 

「ないもの」として扱うことがストレスの原因になっていることって実はとても多いのです。

 

私たちは毎日、様々な感情を感じて生きていますが、

 

自分にとって苦手な感情やそれを認めることに抵抗のある感情があります。

 

これは人それぞれ、個人差がある領域です。

 

それらの感情は無意識にスルーしたり我慢することが多いのですが、

 

積み重なると、ある日突然、心や体に問題が出ることが報告されています。

 

 

例えば、

 

ある日突然起きれなくなったり、

 

出社(通学)しようとするとお腹が痛くなったり、

 

些細なことでものすごく落ち込んだり、

 

イライラがコントロールできず相手を攻撃してあとで後悔したり、

 

はたまた暴言や暴力をふるったりetc

 

「自分で自分をコントロールできなくなる言動」

 

は感情の適切な使い方を理解することで軽減します。

 

もちろん、すべてが完璧に解決するわけではないですが、

 

少なくともコントロール不能な状態から脱出できるので社会生活への良くない影響は回避できます。

 

感情処理法はスキルなので練習すれば誰でもできるようになります。

 

ピアノや運転を覚えるプロセスと同じものだと考えていただけたらと思います。

 

今まで習ってこなかったことを学ぶので理解するまでの時間には個人差がありますが

 

受講生さんには自分のペースを大切にしてもらっています。

 

なぜなら、心理の学びにおいては、人の速度と自分の速度は比べるものではないからです。

 

「早いから良い」と言うものではありません。

 

どれだけ納得し、腑に落としていくかが大事だと思っています。

 

「焦らすに一歩ずつ自分のものにしていく」

 

ことがポイントです。

 

 

感情処理法を学ぶ過程で「講座内ワーク」を活用してもらいます。

 

これは、カウンセラーから実際にカウンセリングを受けたり

 

カウンセリングをしているところを見て学ぶのですね。

 

守秘義務の関係があり普段は見ることができませんが、

 

受講生さん達に協力をいただいてプライバシーを守りながら進めます。

 

ここが他の心理学講座にはない大きな特徴だと思っています。

 

「知識」と「技法」

 

この2つが両輪として機能するからこそ、腑に落として理解していけるのですね。

 

 

心理カウンセリング力(りょく)養成基礎講座は、様々なバックグラウンドを持つ方が受けています。

 

その中でも多いのが…

 

★人と携わるお仕事の方(サービス業、医療、福祉、介護、教育、接客、クレーム処理)

 

★人事の仕事をしている方

 

★会社を経営されている方

 

★家族関係(夫婦、嫁姑、子育て)でお悩みの方

 

★お子さんが発達の課題や障害をお持ちの親御さん

 

★(福祉、介護、更生)施設にお勤めの方

 

★師業(教師 医師 弁護士 看護師 介護福祉士  理学療法士 薬剤師etc)の方

 

★心理学に興味があり自分をよりよく成長させたいとお考えの方

 

★心理系の仕事をしていて自分のスキルを高めたい方

 

最近は、進路の参考にしたいと言う理由で高校生からの問合せも増えています。

 

講座の始まりの頃は、知らない人たちの中で授業を受けるので、皆さん緊張されていますが、回を追うごとにリラックスした表情になり、自分が感じていることや考えていることをお話してくれるようになります。

 

講座のルールとして、相手を批判したりアドバイスすることを禁止しています。

 

誰かに苦しい胸の内を相談し、アドバイスをされることは日常生活では多いにあると思いますが、黙って話を聞いて受容してもらうことは少ないのではないでしょうか。

 

この講座では「受容・共感」する心を育むことを目標にしています。

 

日常であまり経験しない「聴いてもらい受け入れてもらう体験」

 

をすることで本当の気持ち(本音)にアクセスしやすくなるのです。

 

心理学を共に学ぶ仲間と共通言語を使ってコミュニケーションを取るため、日常では体験できない絆やご縁を得る方も多いです。

 

私たちは生まれた瞬間から常に誰かと一緒にいます。

 

関わりを通して様々な経験を重ね、心も体も成長しますが、

 

その時に

 

「心の知識があるかないか」

 

で、選択や出会いが変わってくるのではないでしょうか?

 

私は「選択」や「出会い」は人生を創造するものだと思っています。

 

なぜなら人生は常に「選択の連続」で「どんな人と出会うかに影響される」

 

からです。

 

受講生さんには、

 

せっかく出会えたのですから、かけがえのない人生をより豊かで充実したものにして欲しいと思っています。

 

知識を得ることで自分も周りも心豊かに充実した日々を過ごせるのであれば、

 

月に190分を自分に投資することは...

 

「自分への最高のプレゼント」なのではないかな?

 

と思ってお伝えしています。